権利的収入の相続について、Yahooの知恵袋で質問している人がいました。
MLMビジネス(ネットワークビジネス)で得られる権利的収入は相続税がかからず、3代先まで継承できると聞きましたが、本当なのでしょうか?
ネットワークビジネスのディストリビューターは、こういうことを言って、勧誘するんですね。
確かに、その勧誘トークは魅力的です。
年とって参加した人たちにとって、生きている間だけの権利収入では、努力のし甲斐がありません。
権利収入は相続できるの?
では、実際、どうなの?という話ですが。。。
親が受け取っているネットワークビジネスの権利収入は、相続した人が、親の死後も受け取るように手続きすることができます。
もちろん、それには、その人が収入を得る条件を満たす必要があります。
相続税はかかるの?
その場合、相続税がかかるのではないかと心配する人がいるのですね。
Yahoo知恵袋の回答者も、素人さんらしく、税務署で確認して下さいとか、いっていました。(笑)
でも、かかるはずがないんです。
はっきり言って、そもそも考え方そのものが間違っています。
権利収入を得る仕組み
ネットワークビジネスの収入は、「権利」であって、お金や物ではないので相続税はかかりません。そのような固定的なものではないんですね。
わかりやすく説明すると、ネットワークビジネスの収入は、自分の下に作った組織の規模に関係が深く、製品が実際に購入された金額によって決まってきます。
ゆえに、組織収入と呼ぶべきだという人がいます。
すなわち、愛用者組織の増加と共に増額され、その組織がつぶれない限り継続します。
相続したら保障される収入と考えていいの?
残念ながら、自分が権利を相続しても、組織がつぶれてしまえば、収入はなくなってしまいます。
それに、会社が倒産したり、自分が何か問題を起こして追放されたら、消えてしまうこともあります。
日本支社が撤退しても、収入は長続きしないでしょうね。
そういう点を考えれば、ネットワークビジネスを選ぶときは、健全なネットワークビジネスを選ぶべきでしょう。
そうすれば、殆どの場合、時間と共に組織は拡大していきますから、愛用するだけで自然増殖する権利収入になると期待していいでしょう。
最後に、Yahoo知恵袋の質問の中にあった、「3代まで」という条件がありましたが、これはおそらく強調の効果を狙ってつけた言葉でしょう。
わかっている事実は、権利を相続させることができるということだけです。
どうやって相続するの?
その手続きの方法は、会社に聞く必要があります。
私も、会社に電話して聞いてみましたところ、生きているうちに手続きすることができるようでした。書類を書くようです。
私には、子供が3人いますが、3人に分けて権利を移すことは出来なさそうです。この辺は、財産のようなものではないので、当然ですよね。
規約も確認しましたが、このことは、私の会社の場合、簡単にですが書かれていました。
ネットワークビジネスで収入を得ている人は、このような点も、自分で確認して子供に話しておく必要があるでしょうね。
ちなみに、税金の関係では、相続税はかかりませんが、ネットワークビジネスで得た収入は、所得として確定申告して税金を払わなければなりません。