マルチ商法という言い方には、悪徳なビジネスのようなイメージがつきまといます。
でも、この言葉の意味は、英語の「マルチ レベル マーケティングプラン」から取られた言葉で、れっきとしたビジネスモデルです。
簡単に言えば、店舗を持たない訪問販売に近いですね。もっとも、最近は、通信販売のように気楽に購入ができるようになってきて、訪問販売とはイメージしにくくなっています。
最近のネットワークビジネスは、会員制の通販をイメージしたほうが近いかもしれませんね。
例えば、DHCやドクターシーラボ、ニッセンなど、ネットで会員登録をして製品をお得に購入できるシステムは、実にネットワークビジネスに似ています。
ただ一つ違うのは、購入すると紹介者に10%程度の報酬が発生するという事です。
この10%の報酬でも、紹介した人の人数がおおければ、数万、数十万、数百万も可能になります。
しかし、この報酬、悪徳と呼ぶほどすごい金額でしょうか。私は、当然の権利、妥当な報酬だと思うんです。
営業というのは、何か生産的な仕事をするのではなく、人と語らいながら物やサービスを売るお仕事です。
車や住宅という大物もあれば、化粧品や日用品を売る人もいます。皆さん、報酬を給料という形でもらっていますよね。
営業さんは、大汗かいて重労働をする必要もなくて、楽に稼いでいるように見えますよね。でも、それはとんでもない誤解です。営業は、誰でもできる仕事ではありません。
専門職なのですから、収入が多くて当たり前です。
ネットワークビジネスの仕事は、この営業さんと同じです。会社のカタログや登録申請書を持ち歩き、注文をとってくるのが仕事。
企業は、上がってきた注文に対して、紹介した人に成果報酬として10%を支払うのです。ここに、違法性など何もありません。
これがマルチ商法のすべて。
はたして、悪質なビジネスと言えるでしょうか。
今日の結論は、マルチ商法のシステム自体に、問題点があるのではないという事です。
さて、では何が問題なのかを、これから徐々に書いていくことにします。
何故って?
もっと多くの人に、マルチ商法に対する誤解をなくして欲しいからです。