ネットワークビジネスはリスク最少の起業ビジネスだと、よく言いますね。
今日は、その真偽について、考えてみたいと思います。
金銭面のリスク
お金のためなら、時間も友人も、評判も何もかも、なんでも費やしても構わない人であれば、ネットワークビジネスはリスク最少の起業ビジネスであると言い切れることでしょう。
その人にとっては、リスク=費用。
ネットワークビジネスの参加条件は、ネットワークビジネスを主催する企業の製品を購入するだけです。
月に1万円か1.5万円、自分が欲しいと思う製品を買うだけで参加できるのですから、ビジネスの経費としては、最少といえます。
他の起業ビジネスに比べて、初期費用は自分が使う製品代だけ、店舗も事務所も構える必要もないし、在庫を持つ必要もないのですから、金銭面でみるとリスク最少といえるのは間違いないですね。
ただし、ネットワークビジネスによっては、思いがけないところで費用が掛かったり、商品を大量に買わないと稼げないよと裏でささやかれたりすることもありますので、注意する必要があるかもしれません。
友人に迷惑を掛けるリスク
しかし、殆どの人は、家族も大事、友人も大事、したがって、評判も時間も、ビジネスのために犠牲にできるわけがありません。
そういう人にとっては、費用=リスクではありませんよね。
友人に電話をかけて、会う約束をしてネットワークビジネスのことを説明。
興味がある人を誘って、一緒にセミナーに参加する。
参加後、感想を聞いて、相手の関心に合わせて、参加するように勧誘する。
このことに費やす膨大な自分の時間を、リスクと考えてしまう人にとっては、ネットワークビジネスは低リスクの起業ビジネスだとは言えません。
さらに、興味がないのに誘われた友人が、ネットワークビジネスを大嫌いな人で、あなたがネットワークビジネスをやっていることを知って離れて行ったとしたらどうでしょう。
一人で離れるだけならいいですが、他の友人に噂を流したら、どうでしょう。
あなたのことを、「怪しいビジネスをしているから気をつけろ!」と触れ回るとしたら・・・
家族を悲しませるリスク
ネットワークビジネスは、確かに、金銭的なリスク最小の起業ビジネスですが、思った以上に時間を犠牲にしますし、それがもとで、友人や家族を泣かせる可能性もあります。
始める前に、その対策も、しっかりしておくべきでしょうね。
あなたが、口コミやセミナーのために、毎週、週末のたびに外出するのを、見送る家族は、あなたを冷たい夫、冷たいパパと、思うようになるかもしれません。
家族の反対で、続けられなくなる人は、結構いらっしゃいます。
特に男性。
女性は、ご主人のいないときに活動することができるのですが、男性には、その隙間はありません。
お小遣いをぎりぎりに減らされているサラリーマンの方の場合、ネットワークビジネスをするための費用を、別の副業で捻出している方もいるくらいです。
家族が反対している場合、むしろわたしのやっているような在宅ネット型のネットワークビジネスの方が、リスクが高いといえるかもしれません。
リスクを最少に抑えるには
ネットワークビジネスのリスクを最小限に抑えるには、ネットワークビジネスが大好きでやる気満々の人脈を持っているというのが、大前提になります。
いつも、耳をくすぐるようないい儲け話がないか血眼で探していて、その手の話にはすぐに飛びついてくるような友人が大勢いれば、リスク最少でネットワークビジネスで成功できるでしょう。
それなら、時間も無駄にしなくていいし、友人を失うことも、家族を長時間ほったらかしにすることもありませんから、ネットワークビジネスを低リスクで起業して成功させることができます。
人脈が、ネットワークビジネス成功になくてはならないものなのです。
でも、こんな話は、机上の空論です。
そんな都合のいい人脈を持っている人が、そうそういるわけがありません。
人脈を開拓する方法にも、やりすぎるとリスクが
そこで、今、注目をされているのが、SNSや交流会イベントや、自己啓発セミナーです。
関心の高い人、向上心旺盛な人たちと知り合う機会を、目ざとく見つけることが、ネットワークビジネス成功のコツとして紹介されています。
ネットワークビジネスのグループで、豪勢なイベントを開いて、楽しませてひきつけたり、合コンや出会い系を利用してお色気で見込み客を見つけるなんてケースもあるようです。
そこまでするには、お金もかかるし、危険も大きくなります。
ネットワークビジネスは、リスク最少の起業ビジネスだという通説を、うのみにすると思わぬところで危険があるのかな?という気がします。
とは言え、主婦やサラリーマンが、副業で月収30万とか、それ以上を稼げる在宅ビジネスは、他にはありませんから、考慮する価値はあるのではないでしょうか。