「嫌われる勇気」というのが、書籍の名前であることを知らない人は、この言葉を耳にしたとき、そのインパクトは計り知れないでしょう。
それほど、人は、他人に嫌われるのが怖いものだと思うのです。
MLMでうまくいかない人の中に、嫌われたくないという気持ちがブレーキになっている場合もあるでしょう。
でも、この「嫌われる勇気」は、ネットワークビジネスとは全く関係がありません。
実に啓発的な本で、アドラー心理学という人間の心理について書かれた本です。
対人関係で問題を抱えやすい人は、騙されたと思って一度読んでみて欲しいです。
ところで、嫌われないように生きる事は、現実では可能なのでしょうか。
誰にも嫌われないように、みんなと仲良できたら、それほど幸せな人生はないかもしれない・・・
でも、大人になると気づきます。そんなことは、不可能なんですね。
そこで、はたと気づくのです。
長い間、自分が嫌われる勇気を持たなかったために、どれほど貴重なチャンスを失ってきたかをです。
極端に言うと、完璧に嫌われないためには、仕事に行くことができない、家を出ることができない、家族と一緒にいることもできなくなります。
最近、ちょくちょく話題になるニートや引きこもりも、対人関係が億劫になってしまうことが原因なのかもしれません。
対人関係で傷つきたくないという思いが、人とのかかわりを絶つために、自分を「ニート」や「引きこもり」という特殊な人間にしてしまった…のではないでしょうか。
実際、対人関係で嫌な思いをしたり、他人の顔色ばかり気にしていたら、無人島で一人暮らしをするしかありません。
今の時代、インターネットがあれば、殆どの巷の情報は、なんでも手に入りますし、収入を得ることも、生活必需品も手に入ります。
しかし、それでいいのでしょうか・・・
その結果、理論上は一人で生きていくことは、可能な気がしますが、いずれ精神的に追い込まれてしまい、孤独感から、重い病気になってしまう。
やがて、生きていくことができなくなり、孤独死を迎えることになります。
聖書に、アダムに次いでエバを作ったとき、神は、「人が一人でいるのはよくない」とおっしゃったと記録されています。
神様は、孤独感という感情を、より長く幸せに生きるために、わたしたちに与えてくださったのではないでしょうか。
「嫌われる勇気」を読んで、私は、このような感想を持ちました。
実は、インターネットでお仕事をしていると、出会う人の中に、もしかしたらコミニュケ-ションが苦手?と思う方もおられます。
でも、お仕事だと、(お金のためだから、というと言葉は悪いですが…)努力できるんですよね。
やがて、すすんで人に関わることができるようになります。
そういう点でも、インターネットのお仕事は人の役に立つということがあるのではないでしょうか。